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粒が大きくて食感や味のバランスがよいお米/農事組合法人桜尾生産組合 組合長 平野良次さん

地域の田んぼを預かり若い力で地域を守る

桜尾機械化営農組合は平成15年に農業の大規模化、大きな機械を用いた効率化に対応するために立ち上がりました。時代の流れが個人で2~3枚の田んぼで稲作をする時代ではなくなり、また周りの高齢化などで労働力がなくなり、組合に田んぼの集約が進みました。今は農事組合法人桜尾生産組合として法人化し、若手2名を含む社員4名で、地域の田んぼを守っています。

約300軒分の田んぼを預かる

現在、農事組合法人桜尾生産組合では、フルタイムで対応している従業員4名をメインにしてアルバイト6名がサポートしている体制となっています。近隣から任される田んぼは実に約300軒分以上。米をメインに大豆、小麦、そして野菜をいくつか栽培しています。地域の田んぼだからこそ、地域の子どもたちが触れ合えるよう、収穫体験なども行っています。

2ヶ月にわたって田植えや稲刈り

大きな面積を少ない人数で対応しているので、どうしても一度にできる作業は限られるため、田植えは4月下旬~7月上旬まで、また稲刈りは8月後半~11月上旬にかけて、2ヶ月以上も行っています。お米では最初コシヒカリから始まり、最後の霜の降りるころに収穫するのが岐阜県の主力銘柄の「はつしも」です。お米の収穫量の約1/4に当たります。

「はつしもは、粒が大きく歯応えがありますが、コシヒカリほどの強い粘りはないので、食感や味のバランスがよいお米です」と平野さん。安心な農産物と環境負荷の軽減を目指した「ぎふクリーン農業」の基準もクリアしています。桜尾機械化営農組合では玄米で保管しており、注文が入ったお米は精米した当日に発送してくれます。丹精込めて山県市で育てられたお米を味わう、そんな時間が楽しみになってきました。

※2024年8月YAMAGATA BASE HPからの移管分