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至福の山コーヒーへ。豆の準備はお済みですか?

美味しいコーヒーを飲むための豆

美味しい入れ方は無数にあります。でも腕が良くても、豆が美味しくなくては台無しです。豆は生鮮食品。新鮮なものを使いましょう。スーパーなどで売られているものは長期間置かれているものが多く、焙煎から1年程たったものが消費期限の表示です。ですから豆を売る、専門店で買うのがおすすめです。

こうした専門店では焙煎後3か月~半年を賞味期限としているか、焙煎日を記載しています。お店によって記載はバラバラなのですが、鮮度をお店の人に聞くことができ、新鮮な豆が購入出来ます。焙煎後、1~2週間で味が安定しています。香りのピークは焙煎後3日目といわれます。その後、豆のガスが抜けていき味が徐々にまろやかになっていきます。

また山コーヒーのおすすめは深煎り豆です。山の上は日常にコーヒーを淹れるのとは状況が全く違います。標高の高さからお湯の沸点は100度に満たず80度になることも。風が吹き、気温が低いのでお湯を湧かすのに時間がかかり、いつも安定した状況で淹れられるとは限りません。ですから、味を良くするために技術が必要になる、繊細な浅煎り豆より、焦げ感があり、強い味わいの深入りが失敗がありません。深煎りは煮詰まってもお湯を足せば飲めますし、薄くても美味しいコーヒーになります。

豆でもっていくのが一番美味しい

豆は挽いたときから香りの大半が飛んでしまいます。例えると、豆にある香りの風船をわってしまった状態。劣化の進みも早くなります。できたら豆のまま購入して飲む直前に挽きましょう。香りも味のひとつ。これだけでコーヒーの味は大きく向上します。山でコーヒーを飲む良さはコーヒーの香りを美味しい空気とともに吸い込むことにもあります。ですから豆の鮮度と香りの良さは抑えておくべきポイントです。

豆はいつ挽く?挽けなかったら?

山でミルを挽く楽しさは格別!とそのスタイルに惚れハマる人から、より良い香りを求めるこだわり派まで。コンパクトでかさ張らないコーヒーミルが山コーヒーの気分を高めてくれます。淹れ方に合わせた挽き方を調整できます。ペーパードリップ、プレス式ならグラニュー糖くらいの粒の大きさの「中細挽き」、パーコレーターならザラメくらいの粒の「粗挽き」、マキネッタは小麦粉や粉砂糖に近い「極細挽き」(エスプレッソ用極細挽)が適切です。コーヒーミルがない場合は、専門店で挽いてもらいましょう。

また挽いたものを持っていくとき、密閉に注意しましょう。気圧の高い山で袋の中はパンパンになり、バクハツしてしまうことも。密閉式の袋にいれたら、画鋲くらいの穴を空けるか、口を輪ゴムで留めるかなど、空気が抜けるようにしましょう。

※2024年8月YAMAGATA BASE HPからの移管分