見出し画像

毎日食べてもあきない野菜の味噌煮

味噌煮は家内(みそ)がベース

山県市北部にある美山地域神崎地区では、古くから野菜の味噌煮が食べられています。各家庭で作っている家内(うち)味噌と、季節の野菜を合わせてつくる味噌煮は、煮込むことで味噌の旨みが野菜を包むことで、ご飯がすすむおかずとなります。

神崎地区では、茹でた大豆と米麹からまぜてつくる味噌は、家々で味が異なり、他の人に味噌は触ってほしくないと言われるほど、同じ材料で作った味噌でも、それぞれの家庭の味と仕上がる家内(うち)味噌なのです。そんな味噌をつかった味噌煮のつくり方を、神崎でくらす吉田一美さんの教えてもらいました。

味噌煮の作り方

味噌煮の材料(季節の野菜を使います)

・茄子 2本
・人参 2/1本
・キャベツ 3枚
・玉ねぎ1個
・煮汁 水200CC
・味噌 大さじ2
・削り節または煮干し、顆粒だしなどを適量

味噌煮の下ごしらえ

・茄子縦半分に切り5mm位に切って水にさらしておく。
・人参 3㎝位に薄く切っておく。
・玉ねぎ 半月切りにしておく。
・キャベツ ザク切りにしておく。

味噌煮の作り方

① 鍋に分量の水をいれ 味噌をといておく(顆粒だしもいれる)
② 人参、玉ねぎ、キャベツを鍋にいれ火にかける。
③ 煮えてきたら水を切った茄子をいれる
④ 味噌とからめて茄子が煮えて、水分がなくなったら完成です。
※一人用の鍋でつくるときは、鍋でお湯を沸かし、そこにお味噌とだしを入れてひと煮たちします。そこに野菜を入れて、水分がなくなるまで煮たら出来上がりです。

野菜たっぷりの郷土料理

夏には庭で育った茄子をたっぷり入れて味噌煮をつくり、冬には白菜の漬物を塩抜きしてから、ざくざくっと切って入れて、そこにきのこを加えてつくります。野菜を、火が通りやすいように薄切りにして、味噌を入れた鍋に加えてつくるのが神崎の味噌煮です。

1つの鍋でつくって、家族でわけあったり、小鍋で1人鍋にするのもおすすめです。玉ねぎや他の野菜を加えながら、四季折々の野菜を使ってつくる味噌煮は、昔から受け継がれてきた神崎地区で暮らすおばあちゃんの郷土料理です。

出来立ての味噌煮をご飯の上にのせて食べると、味噌の優しい味が食欲を増進させてくれます。
「肉は入ってないけど、野菜たっぷりで美味しいよ!」と話す、一美さん。山のごちそうともいえる美味しい味噌煮をいただきます。

※2024年8月YAMAGATA BASE HPからの移管分