パーコレータの使い方を知って、山でコーヒーを飲む
山にパーコレーターを持って出かけてみる
今日はいつもとちょっぴり気分を変えたくて山に遊びに来ました!
車で1時間足らずの所ですが空気が澄んでいます。清流のせせらぎの音色、目に優しい緑色のグラデーション、思いっきり身体を伸ばして深呼吸すると自分自身の五感が研ぎ澄まされます。この場所に合うのがアウトドアで大人気のパーコレーター。
これを使って大好きなコーヒーを飲みたくて道具一式を持ってのドライブをすることにしました。パーコレーターはコーヒーを抽出する器具で西部開拓時代のアメリカで普及したもの。パーコレーターでコーヒー煎れるとアメリカンな軽い感じの仕上がりで熱々のコーヒーが飲めます。なにより楽しみなのは新鮮な空気のなかに広がるコーヒーの香りに包まれるこの感覚。コーヒーの香りが好きな人にはたまらないパーコレーターで味わう時間。身近な山での至福の時を味わってみませんか?
使用方法
準備したのは
・ステンレスパーコレーター6人用(パーコレーターⅢ Colemanコールマン)
・バーナー(P-153 ウルトラバーナー PRIMUSプリムス)
・水1ℓ
・お気に入りのコーヒー豆(香を楽しむなら前日に専門店で購入)
・スティックシュガー等少々(お好みで)
パーコレーターを使って山でコーヒーを飲むために選んだ豆は深煎り。豆を入れるバスケットの穴の大きさより大き目(ザラメぐらいの粒)の粗挽きにしたものを使います。粒の大きさで自分の好みの味を見つける楽しさもあります。
3点をつなぐようにセットするとこんな形になります。真ん中の穴の開いたバスケットにコーヒーの豆を入れ、本体の中のセットするだけ。
強火で沸かしてお湯が上から出てきたら煮詰まらないように極弱火で沸騰を維持して180秒(3分)位で火を止めて最低40秒程落ち着かせます。ガラスのつまみにコーヒー色が徐々に見えてくるのでその変化も楽しめます。
出来上がった時にバスケットの上のお皿に粉が極端にあふれていたら挽きが細かすぎか粉の詰めすぎの場合もあります。いろいろ試すと好みの味を見つけられます。器具に慣れるまで粉が多めに残ってしまったら静かに沈ませてカップに入らないようにして飲みます。
寒い日はなかなか沸騰しないけどその待ち時間にゆっくりと香りを楽しめます。沸騰まであまり待ちたくないと感じたら、大き目の石をバーナーの周りに積んで風よけを作ったり、お湯を保温性の高い容器に入れて持参すると比較的短時間で沸騰させることができます。
粉と水の比率は30gに対して360cc~400cc位。今回使ったパーコレーターⅢは6人分作れるのでおかわり含めて3人分豆40g対して水480ccで作りました。ストレートのまま美味しく飲めますが、少しお砂糖を準備しておくと、薄く仕上がったときに飲みやすくしたり、山歩きや登山など運動をした後の糖分補給にもなります。(お砂糖はご自身の健康状態に合わせ適量で)
沸騰を知らせる合図のように美味しいコーヒーの香りが自然の中に広がってくるこの感じがたまりません!熱々の本格的アメリカンコーヒーを飲むことで身体にリフレッシュ感とあらたなエネルギーが沸き起こります。パーコレーターでコーヒーを煎れるひとつひとつの工程が自然の中では厳かな儀式にも思えます。
美味しく頂いた後の片づけは自宅で
山では自然を汚さないようにその場で洗ったりしないで、濡れた粉の入ったバスケット部分は密閉できるビニール袋に入れ、そのまま一旦持ち帰り、自宅であとかたずけしましょう。
パーコレーターⅢはすべてステンレス製ですので持ち帰ってきてからでも簡単に汚れが取れます。部分的に残っているコーヒーの粉も丁寧に洗い、しっかり乾燥させます。長期間使わない場合には箱などに入れて保管しておきます。
さあ!次はどこに出かけよう パーコレーターセットをお供に お気に入りのコーヒーを飲める場所へ。
(注)山によっては火気厳禁の場所もありますので入山前に確認をしましょう!
※2024年8月YAMAGATA BASE HPからの移管分