景色を楽しむ冬の山歩き!どんなところに注意すればいい?
冬の山歩きはしっかり防寒できる服装で!
近年、ハードな雪山登山とは違う「低山歩き」が注目を集めています。
通常の登山と比べて危険が少なく、日帰りもできる低山歩きですがしっかりと準備をしておかないと重大な事故につながることもあります。冬の山歩きを存分に楽しむためにも、注意したいポイントについて紹介いたします。
まずは、きちんとした防寒対策を行いましょう。
山の気温は、日中とくらべて夕方にガクッと下がります。寒暖差の激しさで体調を崩さないよう、ダウンなどの防寒着の他、体を冷やさないよう保温効果のある下着を着こみましょう。帽子やグローブといったアクセサリーも忘れないようにしてください。雪が降っていなくても、冷え込む日は地面が凍結している場合があるため、滑り止めのついた登山用の靴を履きましょう。
天気予報のチェックを忘れないようにしよう!
登山の当日は、天気予報を必ずチェックするようにしましょう。
雪や雨といった荒れ模様が予想される日は登山をやめ、からっと晴れた日に出かけるようにしてください。山は、3月の寒さが緩やかになった時期でもなごり雪が降ることがあり、悪天候になると帰宅が困難になる場合も考えられます。
市町村によっては、登山を予定している山の様子をホームページ上で公開しているところもあるため、山にどれくらい雪が残っているか見ることができます。ホームページで確認ができなくても、一度電話で確認してみましょう。
勇気を持って途中で引き返す決意も大事!
実際に山に登ってみると、標高が高くなるにつれて雪の量が増えていく場合があります。
しっかり準備してきたつもりでも、自分が想定していたよりも積雪が多く、天気が悪くなるような雰囲気があれば、無理せず来た道を引き返しましょう。
山の天気は、短時間でどんどん変化していきます。凍結した地面で滑って谷へ滑落してしまったり、雪が積もっているところに乗ってみたら地面がなかったりと、想定できないトラブルが潜んでいます。
何が起きてもおかしくないことが、自然の怖さですのでわからないことがあれば引き返す勇気も必要です。下山後も山は逃げませんので、また機会を見て天気の良い日に改めて挑戦してみましょう。
このように、冬の低山歩きは冬用のトレッキング装備を揃え、当日の天気予報に気を配ることが大切です。登山に慣れないうちは、できるだけ単独行動を避けてグループで行動することも、事故の予防につながります。冬の登山は、その季節ならではの風景を楽しむことができるので、安全に気を付けながら楽しみましょう。
※2024年8月YAMAGATA BASE HPからの移管分