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山の水は飲める!?知っておきたい山の環境

山の水は安心して飲めるか

山の水というと、手ですくってゴクゴク飲むようなシーンがドラマや映画で出てくることもあり、何となく都会と違って自然の多い中にある山の水はきれいで、おいしく飲めるものと思ってしまいがちです。飲み水として安心して飲めるかというと少し難しいようです。
確かに湧き水や山の雪解け水でろ過された水が飲み水として使用されている山の水はたくさんあります。それはとても美味しく、体にも良い自然の恵みともいえるぐらい素晴らしいものです。ただ、山歩きに行った時にもそのイメージを持って、よく確認をしないまま山の水を飲んでしまうというのはやはり気を付けなくてはいけません。

山の水の環境もいろいろ

先ほども触れたように、山の水でも飲み水に適して体にも良い美味しい水はたくさんあります。しかしそれはその水やその水の周りの環境下もきちんと確認され、飲み水としての安全性が確保された上で提供されています。水場で、飲み水として飲めるとされている水は安心して飲むことはできますが、それでもその時の状況によっては、水のコンディションも変わってくるので自分で確認して飲むことが必要なぐらい水というのは変わりやすく繊細なものです。山の水とか、山に流れる川の水とか、湧き水とか、一見してとても綺麗で、飲めそうだと思っても、上流に山小屋があったり、虫や微生物が含まれていたりする可能性があります。ですから、山の水=どれも安全で綺麗とは言いきれないのです。

どうしたら山の水が飲めるのか

山の水は、水場でこれは飲み水として適しているときちんとわかっていること、その上でにおいや色などが大丈夫そうか飲む前にもしっかりと自分で確認をすることが大切です。

さらにそれでも気になる場合は、煮沸消毒をしてから飲むようにするとより安全性は増すでしょう。一見綺麗に見える水でも、必ずしもそれが飲むのに適した安全な水とは言えません。水によってはお腹を壊したり、気持ち悪くなったり、熱が出たり、さらに深刻なことにもなりかねない時があります。飲み水には慎重に選ぶようにすることが山歩きでは大事です。

※2024年8月YAMAGATA BASE HPからの移管分