写真を撮りに山へ出かけよう
山での解放感ある写真を撮ろう
せっかく日常とは違う、雄大な自然の中にある山に登ったのだから、山の解放感を伝えるアングルで撮影してみましょう。
たとえば
・被写体は必ずしも中心に置かず、すこしずらして空間を楽しんでみる。
・角度を変えてみたりして動きをつくってみたり、
・同じ場所からでもいろんな構図で撮ってみましょう。
・山にある自然を利用して遊びゴコロある写真を残したり、
・パーティーで登山しているなら、仲間が歩いている姿を撮影したり人を入れることで自然の解放感を
感じる写真にしていくのもいいでしょう。
山頂での朝陽や夕陽の撮影はできるだけ初心者だけの行動は避けた方がよいかもしれません。ヘッドライトを装着しているとはいえ足元が暗い中での登山は危険度が高くなります。できれば複数で登山にでかけ、より一層の安全確保ができる万全の体制を心がけながら撮影を楽しみたいですね。
朝陽や夕陽を撮影するには、待ち時間があります。ゆるやかに日が昇るのをまったり、静かに沈んでいく様子に合わせてシャッターをひたすら切ることに夢中になりそうな場合には、防寒着を忘れずに持っていきましょう。夏場であっても汗をかいたまま気温の低い山頂でじっと待っていれば身体が冷えてしまいます。コンパクトにたためるダウンやカイロなどの防寒対策をしていくことをお勧めします。
光を使って、自分だけの写真を撮ろう
ステキだなと感じる山の写真は数多くあります。あんな写真を撮りたいと撮影場所を探して同じ場所へ行って、同じように撮っても、なにか違う…と思ってしまうことはあるでしょう。それは当然なのです。同じ場所でも時間帯や天候によっても大きく変化します。それこそが自然に包まれた山の魅力でもあるのです。
今そこにいるあなただから撮れるその一瞬を感じたまま、写真に残していきましょう。今はデジカメやミラーレス一眼、スマホでも十分にきれいな写真が撮れるようになりました。デジカメであれば、露出補正をして明るさを調整し、暗くなりやすい山肌を明るくすると印象が変わります。
木々の生い茂った登山道では、挿し込む光を利用して変化を楽しむこともできます。同じタイミングでも露出補正やシャッタースピードを変えてみるのも面白いです。また、高山植物をきれいに撮るにも、白っぽく淡い色の花や明るい色の花に太陽光がしっかり当たっているとより色が強調され思ったように撮影できない場合もあります。そういった時は、ホワイトバランスを調整して撮影しましょう。ホワイトバランスの操作が難しい場合は自分で影を作って撮影するのもいいかもしれません。いろいろ試しながら好みの写真の残し方を見つけましょう。
山で写真を撮るマナーを知ろう
登山の魅力のひとつは、いつもと違う風景をみれること。その風景を写真に残すのも、楽しみのうちです。でも普段の道とは違う登山道での撮影には注意しなくてはならない点があります。
・登山道をふさいでしまうような撮影はNGです。
・すれ違いが難しい場所での撮影は避け、見晴らしがよい広いスペースのある場所で撮影しましょう。
・三脚を持っていく時はザックにしっかりと固定し、落ちたり人に当たらないようにしておきます。
・三脚を使用する時も、広いスペースで邪魔にならないように注意しましょう。
・すれ違いができる広さの登山道で撮影する際には、道の端ギリギリに寄ることは避け、十分な足場を確保
して落石や落下に注意してください。
・立入禁止区域に入ることは大変危険ですので、絶対にやめましょう。
登山のマナーを守り、自然を壊さないように配慮して撮影することが大切です。マナーを守り、楽しい思い出を残しましょう。
※2024年8月YAMAGATA BASE HPからの移管分